高齢者の専門住宅は、介護サービスが充実した介護付き有料老人ホームから、住みやすい環境が整えられたシニア向け分譲マンションなど、様々な種類が存在します。介護型有料老人ホームは手厚い介護が魅力ですが、利用権形式のため入会金に加え毎月の利用料も支払う必要があります。入浴や排せつなど生活全般に介助が必要な高齢者に向いた住宅ですが、相続などはできません。シニア向け分譲マンションは分譲住宅のため、さらに初期費用は高額になりますが、物件のリフォームが可能になり相続や売却などの自由度に優れるのが特徴です。
サービス付き高齢者向け住宅は賃貸借契約になるので、専門住宅としては比較的手軽に入居することができます。介護度の低い方や自立した生活が営める方などに向いており、安否確認などの見守りと生活相談のサービスが提供されます。サービス付き高齢者向け住宅では、介護サービスは付属していないので、介助が欲しい場合は外部にサービスを依頼することになるのが特徴です。専門住宅と言っても、バリアフリー構造のほかは普通のマンションやアパートと同じような作りが多いので、自分のペースでゆったりと暮らすことができます。
一般企業が運営を行っていますが、部屋の床面積が原則25㎡以上、台所と浴室・トイレ、洗面や収納設備が整っていることなどの規定もあるので安心です。それぞれが独自のサービスを提供していることも多く、住人同士が交流を楽しめるレクリエーションの機会を作ったり、ゴミ出しや買い物代行などを行っている場合もあります。